――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  投資家は「米連邦準備制度理事会(FRB)とは戦うな」という警句をよく耳にするが、日本では正反対のことが起きた。マーケットは日銀と戦い、そして勝利したのだ。  日銀が20日に10年物国債利回りの許容変動幅を0.25%から0.5%に拡大すると、影響は世界に波及した。日銀によって抑えられていた利回りは急上昇し、他の先進国の国債や債券の利回りを押し上げた。円は3%余り上昇し、上げ幅は一時2009年以来の大きさとなったが、その後やや押し戻された。日本の株式は売られた。