米ツイッターのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は後任が見つかれば辞任すると表明した。これにより、魅力的ではないと自身も認めるポストの候補者を探し出すという難題を自らに課すことになった。ツイッターを運営することは、どのような状況であれ極めて困難だ。マスク氏が10月に買収した同社は赤字が続いており、業界全体に吹き荒れる混乱の渦中にある。一方、ツイッターが収入源として頼りにする広告主はマスク氏の登場を受け、相次いで広告出稿の停止に動いた。マスク氏はツイッターにさまざまな変更を導入しては、一部を撤回するなどしている。マスク氏には、ツイッター買収を巡り助言をもらってきたシリコンバレーの友人や仲間がいるが、ツイッター幹部に指名された人物はいない。この中に含まれるのは、IT(情報技術)分野の投資家、ジェイソン・カラカニス氏や、米ベンチャーキャピタル(VC)大手アンドリーセン・ホロウィッツのゼネラルパートナーで元ツイッター幹部のスリラム・クリシュナン氏、投資家で元IT幹部のデービッド・サックス氏らだ。買収後すぐにマスク氏を支援するつもりだったと語るが、CEO就任に至る過程での関与は限定的かつ一時的なものだったという。3氏はコメントの要請に応じなかった。