ビジネスで使われる
「解像度」とは何か
あらためて「解像度」という言葉について考えてみましょう。解像度という言葉は、印刷やパソコンのディスプレイ、画像などに用いられる言葉です。ウェブサイトやディスプレイなどでは画素(ピクセル)数のことを指し、印刷の場合は1インチあたりのドット数の密度のことを指します。
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(中略)
もともとはこうした意味を持つ解像度という言葉が、昨今ビジネスでも使われるようになりました。「解像度が高い」「解像度が低い」「解像度が足りない」という風に使われ、文脈的には、物事への理解度や、物事を表現するときの精細さ、思考の明晰さを、画像の粗さや精細さのビジュアルイメージを想起させながら示す言葉として用いられるようです。
たとえば、解像度が低いと言われる状態として、以下のようなものがあります。
●物事への理解が足りていないように見える。
●議論がふわっとしていて地に足が着いていない。
●具体的な数字などを挙げられず、説得力が弱い。
●抽象論だけで、具体例が挙げられない。
一方、解像度が高いというのは、冒頭で紹介した起業家の例のように、議論や思考も明晰で、顧客や市場の理解も深い状態です。
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