おすすめ金融商品(2)
個人向け国債

 何よりも安全性を重視する人には、個人向け国債がおすすめです。

 元利金は国が保証し、途中で売却することも可能です。

 なかでも、変動金利型10年満期の個人向け国債は、一般的な預貯金よりも金利が高く、今後金利が上昇しても連動して利率も上昇しますので、特におすすめです。

 資産形成に取り組むことは、老後のお金を増やすことの他に、もう1つ意義があります。それは、「インフレヘッジ」です。

 インフレヘッジとは、インフレ(物価上昇)によって、通貨の価値が相対的に減少するリスクを回避することを指します。

 みなさんも実感されていることだと思いますが、22年に入ってから物価が上がっていて、年後半の消費者物価指数は前年に比べて3%程度上昇しました。物価が3%上昇するということは、昨年1万円で買えていた商品が1万300円出さないと買えないということです。

 預貯金しか保有していないと、ほとんど金利がつかないので1万円は1万円です。つまり、インフレ(物価上昇)になると、お金の価値は実質的に減少していくことになるのです。

 これを阻止するには、株式や不動産、実物資産等で運用し、インフレ率(物価上昇率)以上の利回りを上げることが対策になるのです。