しかしながらアメリカでの競技人口は、2006年を境に減少しています。その激しいコンタクトプレーから、若者がアメフトを避けるようになったのではと推測されています。アメリカでの競技人口は最盛期の1000万人を割り込み、いまではバスケットボールよりも少ないとされています。日本のアメフトの競技人口は2万人に満たないとされ、野球に比べて圧倒的に少数です。

日本のラグビー競技人口は
アメフトのおよそ5倍

 次に、ラグビーの競技人口を見てみましょう。全世界では350万人といわれていますので、アメフトには遠く及びません。ラグビーの発祥はイングランドのパブリックスクール、ラグビー校といわれています。最も競技人口が多いのは、南アフリカの63.5万人、次が発祥の地イングランドで35.5万人となっています。日本の競技人口は10万人ですので、アメフトのおよそ5倍です。

 アメフトはヘルメットやショルダーパッドなど必要な用具を揃える費用がかさみ、子どもがケガをするのを避けたい親心も競技人口が伸びない要因かもしれません。

 少なくとも日本では、2019年のワールドカップでの日本の躍進(ロシア、アイルランド、スコットランドを撃破)や2021年6月に発足した新リーグ、リーグワンの進展を期待してラグビーに軍配を上げたいところです。