不動産業界の異端児ですご腕と評される貸会議室大手ティーケーピー(TKP)の河野貴輝社長は、不動産バブルの崩壊を予言する。特集『不動産デベ新序列 バブル崩壊前夜』(全6回)の#5では、河野社長へのインタビューをお届けする。河野社長が、バブル崩壊前夜に打ち出す「逆張り戦略」とは。買収したシェアオフィス世界最大手「リージャス」の日本事業から撤退した真相も語る。(聞き手/ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
景気後退でオフィス市況崩れる
TKPにとって仕入れの大チャンス
――足元のオフィス市況は。
東京都心で大量の新規オフィスビルが供給される「2023年問題」があります。オフィス市況は今年の1年間、需給が緩むでしょうね。
また、(08年の)リーマンショックと同じような景気後退に突入するかなと思っています。つまり、オフィス市況が崩れるということです。これはティーケーピー(TKP)にとって、仕入れの大チャンスです。
――その具体的な根拠を示す動きがあるのでしょうか。