海外では盛んとなってきたコンサルティングファームのリストラ話だが、日本のDXの現場ではいまだ「無風」が多い。しかし、中には配置換えや外国人の採用など微妙な変化も出てきていて……?特集『企業・銀行・官公庁・ITベンダー・コンサルが大騒ぎ! ヤバいDX 2023』(全13回)の#10では、DX要員のはずなのにDXからは程遠い日常の仕事も多いコンサルのトホホな毎日をメンバーが語る座談会5回目をお送りする。(聞き手/ダイヤモンド編集部 鈴木洋子)
Henry @HighWiz 大手SIerの大規模プロジェクトのPMを経て総合コンサルへ転身
ケビン松永 @Canary_Kun 大手SIerから独立してフリーのITコンサルやってます
よんてんごP @yontengoP ブラックIT業界を渡り歩く病人ツイッタラー。薬を飲み忘れる
むぎSE @MUGI1208 社内SE社畜ツイッタラー。炎上プロジェクトの遭遇率が高め
shin @shin_ofshins ウェブとアプリに詳しいコード書く系スタートアップ経営者
かち @kachi_saas SaaSの最新トレンド(リストラ)を身近に感じる外資ITソフトベンダーのセールスエンジニア
SW @Diamond_IT_SW コンサルからメーカー情シスに移籍した企業哀戦士
木公川 元金融SE畑むぎ大先生により臨時召喚されたみずほIT部SEマン。脱出済
「コンサルバブルはまだ続く、社員の代打を求めるクライアントがいる限り」
――IT・コンサル業界での全世界的なリストラの波にもかかわらず、いわゆる「コンサルバブル」はまだまだ終わりが見えない、って認識でいいんでしょうか。
ケビン松永(ケビン) 結局「コンサルバブルがいつまで続くか」って、木公川さんあたりの裕福なクライアントのDX予算がいつ縮小になるのか、ってことと同義だと思ってます。
Henry まだまだ終わりが見えない。結局、総合コンサルだけじゃなくて、EYやデロイト(トーマツ)とかのBIG4に対しても企業が「社員の代打」を求めるようになってしまっているのでどうにもならない気がする。うちの会社もそろそろレイオフかと思ったら採用は強化しているんだよね。SIerだけじゃなく他業種からもどんどん人を採ってますね。
木公川 付き合いのある日系ITベンダーで、マネジメント上手でプロジェクト推進までできる人が相変わらず何人もアクセンチュアにいってますね。
ケビン 群馬にアクセンチュアの拠点ができましたね。群馬の自治体とかで人月単価250万円払える案件があるのかな。いっぱい採用してるから、なんか食うために仕事を広げたいのかな。
shin パフォーマンスが悪い社員に「群馬に飛ばすぞ」って脅すと会社全体のパフォーマンスが上がるんじゃないですかね。
よんてんごP(4.5P) ちょっと、群馬をなまはげみたいに扱うのひどくない?炎上しますよ!
木公川 群馬にコンサルを常駐させるんですかね?リモートにしないのかな。
Henry まだ「おまえがこっちに来い」って文化なのかな。自治体ビジネスはこれからいろいろありそうだし、群馬で成功したら他の自治体にも広められそうですね。
SW アクセンチュアの運用部隊は、インドとか中国の人で日本語うまい人に切り替えられていると聞きますね。元の運用部隊の日本人は異動になったのか外注契約を切られたのかまでは分かりませんが。インドと中国のアクセンチュアなど海外からオンラインで見る方式の運用ですね。こっちには来てない。
かち そうすると、ユーザー企業も外国人が裏にいる前提でやりとりしないといけなくなりますね。英語だったり、物事を正確に伝えるとか、曖昧な依頼をしないとか。
――ということは、アクセンチュアは中で人の配置の仕方とかいろいろ変えてきてるけど、全体市場としてはコンサル職についてはまだまだ需要がなくならないってことなのかな。
海外がリストラ開始でも、日本はまだ無風?自身もコンサルであるメンバーが、「コンサルバブル」の真実と一見キラキラのコンサルの仕事の本当の姿を語ります。詳細は次ページに!