早慶ともコンサル・ITが人気
注目度が高い企業の共通点は?

 早大生と慶大生のランキングを見ると、共通してコンサルティング業界やIT業界への注目度が高いことがわかる。また6位以下のランキングでは、早大生はtoC向け(一般消費者向け)のサービスを展開する企業が、慶大生は不動産、金融、広告代理店業界が多くランクインする傾向にあった(詳しくは「早大生・慶大生が選ぶ、就職注目企業ランキング2023【ベスト20・完全版】」を参照)。

 なお、注目度が高い企業の共通点としては、「20代成長環境」への社員からの評価が高いことが挙げられる。(上位5社中4社は「20代成長環境」の社員評価スコアが4.5超)。実際に企業の採用サイトをのぞくと、「早期から裁量権が与えられる」「20代のうちにリーダー職になる人が多い」といった発信が多く見受けられる。

 その要因として、転職前提の就職活動という若い世代のキャリア観、ジョブ型雇用の推進などによるキャリア初期におけるスキルセットへのニーズの高さが考えられる。今後、若手の裁量権の大きさに関する注目度は増していくとみられる。

>>早大生・慶大生が選ぶ、就職注目企業ランキング2023【完全版】を読む