2024年卒学生向けの企業の採用活動が本格化し、人材獲得競争が激しくなりつつある中、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)の学生は就職活動でどんな企業に注目しているのか。オープンワークが調査・発表したランキングを基に、今回は24年卒早大生・慶大生の就職注目企業をランキング化、特徴を分析する。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部)

就活はリモートから対面へ
企業は早期内定などで人材獲得

 2024卒学生向けの企業の採用活動が3月1日から解禁され、就活シーズンが本格化した。

 これまではコロナ禍で、大学の講義やゼミ、サークル活動などといったリアルの場での活動が制限され続けたことから、「学生時代に力を入れたこと」(ガクチカ)が不足し、面接などの自己アピールに思い悩む学生も多かった。そのため、リモート環境下であることをフル活用し、オンラインで積極的にインターンや企業説明会に参加したりしていた。

 一方で今年の採用活動は、全国各地で企業の合同説明会イベントや対面形式での選考が復活している。企業側は優秀な人材を獲得するため、早期に内定を出したり、初任給を引き上げたりといった対策を講じており、人材獲得競争は一層激しくなりつつある。

 こうした状況の中、当事者である24年卒学生は就職活動においてどのような企業に注目しているのか。

 就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、OpenWork上でどのような企業に注目し検索をかけたか、企業研究を始めているのかを調査した。そのデータを基に、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)、それぞれの学生が注目する企業をランキング化した。

 今回はそのランキングから、24年卒早大生・慶大生が選ぶ企業にはどんな特徴があるのかを、実際に働く社員のクチコミを紹介しながら分析する。

*対象データは、24年卒のOpenWorkの学生ユーザー約16万人(2023年3月時点)が、OpenWork上でどのような企業に注目し検索をかけたか、企業研究を始めているのかを調査。その結果から、早大生、慶大生のデータを抽出した。