ポイントは、どの言語であっても、アバターがリップシンク(唇の動きが、セリフとマッチしている)している点。アバターが本当にナレーションをしているように、自然に見える。さらにDEEPBRAINは、内蔵のChatGPT機能で動画のシナリオやナレーションを自動生成し、それに従ってスライドショーのベースを作成してくれるため、かなりの省力化が期待できる。

synthesiaとDEEPBRAINは、AI生成アバターを利用したインスタントビデオメーカーsynthesiaとDEEPBRAINは、AI生成アバターを利用したインスタントビデオメーカー。インターフェースは英語だが、多言語のナレーションに対応している。以下、画像、動画はすべて筆者作成
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 下の動画は、synthesiaのアバターに、ダイヤモンド・オンラインの説明をさせてみたものだ。日本語でもリップシンク処理されていることが分かる。

 DEEPBRAINには「電気自動車の普及」というお題を与えて、簡単なスライドショーを生成させてみた。こちらもリップシンクしているが、日本語の文字レイアウト機能には改善の余地がある。

 どちらも無料体験できるのは1分ほどのビデオ制作のみで、継続利用には月額30ドル~の有料プランに加入する必要がある。DEEPBRAINは無料体験の範囲内で編集も体験できるが、synthesiaはそれもできないため、自分のニーズに合うかどうかの見極めが難しいかもしれない。ただ、ナレーターに話してもらってそれを撮影して編集して……という従来のナレーション動画を作ることを思えば格段に安上がりなことは間違いない。

ChatGPTのプラグインを使ってみる

 ChatGPTの最新の話題といえば、有料ユーザー向けに百数十個ものプラグイン機能が一般にも開放されたことだろう。日本企業では、食べログがいち早く対応したことで注目された。ここでは、プラグインの中から二つ紹介したい。

 一つめは、これも動画生成系で、プロンプトからナレーションを生成し、ストック映像の組み合わせで動画を自動編集してくれるVislaである。ストック映像なので写真のクオリティが高く、すぐにビジネスにも利用できそうだが、今のところナレーション機能が日本語未対応なので、そこだけ後から入れ替えて使うなどするといいだろう。10GBのストレージ付きで月あたり50分まで公開できるフリープランもあり、試用しやすい。

ChatGPTの公式プラグインとして提供されているVisla
ChatGPTの公式プラグインとして提供されているVisla。ChatGPTから直接プロンプトを使って、ストック映像によるビデオ生成が可能 拡大画像表示