中途採用が多様化して転職者数が増加傾向にある中、どんな立場や経歴を持つ社員でも公平に人事評価をされることが企業経営において一層重視されていく。オープンワークが調査・発表したランキングを基に、中途採用された社員が実際に働いてみて「適正な人事評価制度である」と感じた企業の特徴を分析する。(ダイヤモンド・ライフ編集部)

ジョブ型、アルムナイ、リファラル
中途採用の多様化で人事評価が要点に

 企業が求める職務に応じたスキルや経験を重視する「ジョブ型採用」、退職した社員=卒業生(アルムナイ)を再び採用する「アルムナイ採用」、在籍社員から紹介してもらった友人・知人を採用する「リファラル採用」など中途採用が多様化する中、近年は転職者数が増加傾向にある。今後、生え抜き社員だけで構成される企業は減り、さまざまな入社形態やバックグラウンドを持つ社員がそれぞれの強みを生かしながら働くことが予想される。

 そんな中、どんな立場や経歴を持つ社員でも公平に人事評価をされることが、企業経営において一層重視されていくだろう。

 就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、2020年以降にOpenWorkへ投稿された会社評価レポートのうち、中途採用された社員による「人事評価の適正感」の会社評価スコアを集計。そのデータを基に、中途社員が実際に働いてみて「適正な人事評価制度である」と感じた企業をランキング化した。

 今回はそのランキングから、人事評価の適正感が高いと評価された企業の特徴について、実際に働く社員の口コミを紹介しながら分析する。

*対象データは、OpenWorkに投稿された会社評価レポートのうち、20年以降に投稿された中途入社者による会社評価レポート回答23万8416件。対象者・集計期間を限定しているため、「OpenWork」の各企業ページで掲載している企業評価点とは異なる。OpenWork上の「人事評価の適正感」とは、業務成果やパフォーマンスに対する評価の適正度を5段階評価でスコア化した指標であり、「待遇面の満足度」とは異なる別の指標として設けている。
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