特集『JR・私鉄「全国376路線」ランキング』(全13回)の#11では、おしゃれな街の必須条件ともいえるスターバックスとタリーズコーヒーの出店数を数えて、路線ごとに平均店舗数を出すことで「おしゃれ度の高さ」を可視化した。シアトル発の格好いいコーヒーチェーンで、カフェが楽しめるトップ10圏内。JR・地下鉄の各路線が驚きの健闘を見せた。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
シアトル発スターバックスの店舗数で
首都圏28路線の「おしゃれ度」が判明
「おしゃれなカフェ」といえば、米シアトル発のコーヒーチェーン、スターバックスを思い浮かべる方が多いだろう。
実質的な創業者であるハワード・シュルツ氏が、出張先の伊ミラノで、エスプレッソバーの人気の高さに感銘を受けたのは1980年代前半のこと。シュルツ氏はシアトルを皮切りに、作りたてのカプチーノを手軽に楽しめるカフェを全米に展開していった。
スタバは今や世界的なチェーンとなった。同社には、本社の正社員も店舗のアルバイトも区別なく「パートナー」と呼ぶ習わしがある。まず従業員にスタバのファンになってもらい、その従業員を通じて消費者に高品質なサービスを提供する。価格が高くても利用したいと思わせるブランド力は、こうして築き上げられたものだ。
自社のブランドイメージを大事にするスタバのような企業は、出店時に街の雰囲気や客層をしっかりと調査する。その意味でスタバの出店状況を分析すれば、各沿線の最新の魅力度の高さ、「おしゃれ度」を測る上で一つの指標になると考えた。タリーズコーヒーもスタバ同様シアトル発祥のコーヒーチェーンであり、評価対象に加えた。
具体的には、首都圏の主要28路線について、各駅の徒歩5分圏内(半径400m以内)にあるスタバとタリーズの店舗数を数え、路線ごとに算出した平均店舗数でおしゃれ度の高さを表した。
あなたが住んでいる沿線は、おしゃれ度で何位にランクインしたか。編集部による独自試算の結果をぜひ確かめてほしい。