JR・私鉄「全国376路線」ランキング#5Photo:123RF

関東の主要105駅について、特集『JR・私鉄「全国376路線」ランキング』(全13回)の#5では、「自宅の敷地150平方メートル、築25年で延べ床面積90平方メートルの木造自宅一戸建て」といった前提で、相続税額を試算した。4位にランクインしたのは自由が丘。リッチな大人が集うあの街が1位となった。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

確実に重くなる相続税の負担
関東の主要105駅、あなたの住む街は幾ら?

 相続税を厳しく取り立てようとする流れが、このところ続いている。最高裁は今年、マンション購入を活用した相続税の節税術について、国税当局の追徴課税(3.3億円)を認める判決を出した。

 相続財産の評価額が争われたこのケースでは、13.8億円で買ったマンション2棟を、3年後に相続した遺族が路線価を基に3.3億円と評価。マンション以外に現預金や有価証券などの相続財産もあったが、マンション購入時の借り入れと相殺することで、相続税額をゼロと申告したのだ。

 最高裁は「租税負担の公平に反する」との判断を下した。ただ不動産を使った節税策のスキームとしては一般的だったため、税理士などの関係者に衝撃が走った。

 こうした流れもあり、相続税の行方に注目が集まっているが、もちろん実際の負担額は住む街によって全然違う。そこで今回は土地、住宅、預貯金を相続した場合の税額を、ランキング形式で関東の主要105駅について取りまとめた。

 相続時、あなたは幾ら準備しなければならないか。対策を取る上でも知っておいた方がいい。それでは早速、ランキングを確認してみよう。