たとえば朝、家を出るまでに起床から1時間以上かかっていたとする。そのうち、どんな作業にどれだけ時間を取られているのか考えて短縮できる方法を探す。
着る服を選ぶのに時間がかかるなら前日のうちに決めて用意しておく、洗濯をするなら夜のうちにできないか検討する、朝食の支度に手間取るなら時短メニューや作り置きを活用する、ニュースをインプットするならネット記事やテレビではなくラジオなどを利用するなど、カットできるタスクは工夫しだいで意外と多い。
日中や夕方なら、買い物に時間がかかっている人は、ネットショッピングやまとめ買いをすれば効率がいいし、仕事時間の割に作業が進んでいないなら、休憩代わりに雑用や家事の時間を組み込んで、集中力の維持を図ってみる。
時間の家計簿をつけることで、単なるムダな時間の洗い出しだけではなく、時間がかかっても必要なタスクや、もっと圧縮できるタスクがはっきりする。自然と能率アップができるシステムを組んでしまえば、アタマも時間も、もっと別のことに使えるようになる。
色分け付箋で「すきま時間版To Doリスト」をつくる
大人になると、まとまった時間を自分のために使えることはそうない。たとえ空き時間があっても、5分、10分、30分といった細切れで、なんとなくSNSをチェックして過ごしてしまうのが関の山だ。
限られたすきま時間しかないのであれば、それをフル活用するため、「すきま時間版To Doリスト」を作っておこう。
To Doリストに並べるのは、できるだけさっとできるタスクにするのがコツだ。
理想は1回のすきま時間で完結できそうなものがいい。すきま時間は、いつ、どのくらいの長さで生まれるかわからないので、作業が中途半端になることで、かえって面倒な作業になってしまっては意味がない。