家の中のタスクなら、洗剤の詰め替え、風呂場の空きボトルを捨てる、日用品のストックチェック、古新聞紙をまとめる、玄関の砂やほこりを掃き出すなど山ほどあるだろう。

 仕事のタスクなら、名刺の整理、メールボックスの整理、事務用品の補充、処理済みの書類の整理、机の上の不用品の処分など、やっておくと日々の作業効率が上がるようなものでもつい後回しにしがちだ。

 思いつく限りのタスクをリストアップしておけば、とっさにできたすきま時間をフル活用できる。その影響でほかの時間効率もよくなるし、どんどん処理することができるので、“小さな成功体験”を積み重ねることができるはずだ。

 まず、自分の生活パターンを振り返って、どの程度のすきま時間が発生するのかを考える。その時間に合わせてリストを仕分けて管理するのだ。

 そもそもつい忘れてしまいがちなタスクなので、必ず見えるように記録することが大切だ。5分用、10分用、30分用と色分けした付箋を手帳やノートなどに貼っておくのもいい。単発のタスクなら処理したら剥がして処分し、継続的に発生する場合はそのままにする。新しいタスクができたらまた貼りつけるだけいい。簡単なリスト作成で時間効率が驚くほどアップする。

自分の行動パターンを見直す「プログラミング的思考」とは?

 毎朝、ほぼ同じ時間に起きて食事を摂り、身支度をして家を出る。目的の場所が学校だったり、職場だったりするものの、私たちは小学生のころからこのルーティンを繰り返している。

 布団の中では「今日は何となく行きたくないな…」と思っていても、いざ起きたらいつも通りに体が動き出し、気がついたらすべてをやり終えて玄関のドアを開いているのだ。

 このような“いつもの”行動は、本人は無意識で行っていたりするのだが、客観的に見るとムダな動きがあったりもする。もし、ギリギリまで寝ているわけでもないのに、なぜかいつも時間がなくて慌ただしいというなら、一度自分の朝の時間を「プログラミング的思考」で振り返り、論理的に構築してみてはどうだろう。小中学校などでも取り入れられているプログラミング的思考は、問題を分割し、手順を設計して最適な方法を見つけるというものだ。