山田養蜂場の専務が逮捕、同社のブランディング大打撃
「あなたには飽きたので若くてきれいな人の裸をたくさん撮ってください」
そう言って「パパ活」で知り合った27歳女性に入浴施設での盗撮を「発注」していたなどとして逮捕されたのは、はちみつやローヤルゼリーを使った健康食品で知られる「山田養蜂場」の山田満生専務取締役だ(8月14日付で役員から解任されている)。
押収されたスマホから、SNSで知り合った女子高校生(当時17歳)に撮影させて送らせたわいせつな画像や動画約30件のほか、自分自身で未成年者にわいせつな行為をしている動画が見つかっており、東京都迷惑防止条例違反のほか、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いもあるという。
そんな「わいせつ専務」、実は創業者・山田政雄氏の孫にあたる、いわゆる「3代目」ということで、同社の顧客や製品のファンには衝撃が走っている。
なぜかというと、社名にもなっているように、同社は「山田家の健康に対する真摯な姿勢」自体をブランディングしているからだ。
例えば、ホームページの動画「山田養蜂場物語」を再生すると、「親子二代、健康への誓い」というキャッチコピーがあらわれる。そして、創業者・山田政雄氏が、生まれつきの心臓疾患のある娘のため、独自にローヤルゼリーを大量生産する技術を習得したことや、その娘の死で失意のどん底にたたき落とされた時、見かねた息子・英生氏(現・代表取締役社長)が、「父さんのローヤルゼリーを待っている人がたくさんいるんだよ」と励まして、「多くの人の健康を守る」とういことを使命にした……というファミリーヒストリーが紹介される。
そんな「山田家ブランディング」をしているところで、パパ活した女性に「多くの女性の裸を見たい」と盗撮を依頼するような「3代目」が現れてしまった。これまで築き上げてきたイメージがパアだ。「私がこれまで愛用していたローヤルゼリー代が、あんなばか息子の買春費用に使われていたなんて!」とショックを受けて不買を決意する顧客もいらっしゃるはずだ。
さて、こういう話を聞くと「なぜ最近こういう愚かな世襲がたくさん出てきているのだ、もしかして日本が劣化しているのではないか」と不安になる人も多いだろう。