3位は西武ホールディングスで、平均年収は795.8万円、従業員数は352人、平均年齢40.9歳。東京~埼玉を走る西武鉄道のほか、西武・プリンスホテルズワールドワイドなど約80のグループ会社を擁する。

 4位は東急で、平均年収は745.4万円、従業員数は1414人、平均年齢43歳。鉄道事業を行う東急電鉄は2019年に分社化された100%子会社で、東京~神奈川を走る。

 5位は京阪ホールディングスで、平均年収710.8万円、従業員数は132人、平均年齢44.8歳。京都・大阪・滋賀を走る京阪電気鉄道のほか、叡山電鉄、京福電気鉄道なども同グループである。

 6位は京成電鉄、7位は小田急電鉄と関東の大手私鉄が並び、8位は東海旅客鉄道(JR東海)で、JRグループで唯一、10位以内に入った。9位の新京成電鉄、10位の京王電鉄も関東の大手私鉄である。

1~5位は昨年とまったく同じ
昨年比で全社の平均年収がダウン

 今回のランキング、1位~5位は去年とまったく同じ顔ぶれになっていた。ただ、順位は同じでも、平均年収はすべて下がっている。実は、この5社だけでなく、今回対象となった25社は全て2021年に比べ平均年収が減っているのだ。鉄道会社はどこもコロナ禍のダメージを大きく受け、ここ数年、業績が大幅に悪化している。その影響が平均年収減という形で現れていると思われる。そのあたりの事情は、下記の記事で詳しく解説しているので、気になる方は併せて読んでいただきたい。

 全25社を見ると、平均年収が800万円以上の企業は2社、700万円以上の企業は6社、600万円以上の企業は14社となった。詳しくは、次ページ以降の表を見てほしい。

(ダイヤモンド編集部 吉岡綾乃)