ルキシオンはプロパイロット2.0を標準装備。その制御も実によくできていた。当初のプロパイロットは煩わしくステアリングに介入した。新型は信頼感たっぷりに高速道路をクルージングし、車線変更をアシストする。条件が整うとハンズオフドライブもできる。

 基本的なスタビリティも優れていた。今回はやや横風の強い中でのドライブとなったが、直進安定性に優れる特性が確認できた。イメージしたラインを正確にトレースしていけるので、修正舵が少なくて済む。これはありがたい。

 乗り心地は快適。徹底的に科学したというクルマ酔い軽減技術の一環として、突き上げによる頭部の急激な動きや不規則な揺れが抑制されている。これなら長距離ドライブでも疲れは少ないだろう。

 セレナは、新世代のe-POWERとプロパイロット2.0に象徴される先進技術。さらに基本性能の進化で、同乗者とともにロングドライブを楽しめるミニバンに仕上がっている。お勧めである。

(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/山上博也)

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