対面でないからと油断しがちなリモート会議にも、“魅せる”ための秘訣があった。元宝塚歌劇団「宙組」初代組長が教える、他の参加者よりもひときわ輝くためのカンタンすぎる方法とは!?本稿は、大峯麻友『元宝塚歌劇団「宙組」初代組長がアドバイス「魅せる」ヒント 仕事も人間関係もうまくいく最高のパフォーマンス』(時事通信社出版)の一部を抜粋編集したものです。
自分だけはビシッと決めて
高い評価を勝ち取ろう
コロナ禍によって、私自身もオンラインによる打ち合わせなどが増えました。そこで痛感するのが、オンラインだからと油断して、自分の見せ方を間違っている人がたくさんいるということです。
オンラインでは全身が映ることはありませんから、下半身は短パンでいることも可能です。でも、だらしなく座っているか、シャキッと背筋を伸ばしているかは画面からも伝わってきます。
「ああ、この人はオンラインだからラクしているんだな」と思わせるのはとても損。逆に、「オンラインなのに、こんなにちゃんとしている」という印象を与えられれば、大きなアドバンテージを手にできます。
まず忘れないでほしいのが、オンラインで話している相手は遠いところにいるのだということです。
画面でアップになっているため、つい、そばにいるつもりで話してしまいますが、実際には数十キロも離れていたりするわけです。だから、丁寧に遠くの人に伝えるような気持ちで話さないと、内容も流れてしまいます。
また、オンラインでは人と会話が重なりがちだということを心得ておきましょう。リアルな場では、全体的な動きからほかの人の発言のタイミングがつかみやすいのですが、顔だけが並んでいるオンラインではそれができません。
ここでも、「丁寧に」が重要です。人の話をより丁寧に聞き、自分が発言して大丈夫かどうかを見極めましょう。もし、会話がかぶってしまったら、一度引いて、相手の話が終わってから、改めて丁寧に言い直しましょう。
リアルな場で打ち合わせしているときは、人の視線はあなたの周囲の「あちこち」に飛びます。あなたが発言していても、隣の人や窓の外などを見たりします。
一方、オンラインでは、パソコン画面の中の1区画だけがあなたの表現の場となります。かつ、発言しているときには、ほかの人のパソコン画面にはあなたがアップで映し出されます。その1区画を、ゆめゆめ疎かに考えてはなりません。
少なくとも、次の三つの点について、ほかの人たちの区画と比べ、自分のほうが劣っていると感じることがあったら修正しましょう。そのままでは、あなたはその人たちに最初から負けてしまいます。