会話も同じで、お互いに出しゃばりすぎず引きすぎないようにすれば、たいてい心地よくかみ合います。とはいえ、「話す・聞く」の割合が50対50である必要はありません。そのときのテーマや関係性によって、いくらでも変わっていいのです。大事なのは、お互いへのちょっとした気遣いです。

 というと、なにやら難しく感じるかもしれませんが、そんなことはありません。ここではすぐになにか言ったほうがいいのか。黙ってうなずくのが一番なのか。相手の言葉に本気で耳を傾けていたら、嫌でも適切な反応ができるはずです。

 要は、傾聴すること。テクニックの問題ではなく、「聞く」よりも「聴く」姿勢が必要だということです。とくに、遠く離れているオンラインでは、なおさら丁寧に聴く意識を持ちましょう。そのときに、口は挟まなくてもリアクションは入れましょう。いくらしっかり聴いていても、リアクションがないと「この人、分かっているのかな」と相手を不安にさせてしまいます。

 舞台に立っていて、お客さまの反応がつかめないほどつらいことはありません。要所でうなずき、「聞いています」「理解しています」を示してください。

口角を上げるマッサージで
若々しい表情をキープ

 化粧に抵抗がある人でも、顔のマッサージならできるでしょう。多くの女性が行っているしわやたるみを予防するマッサージを男性がやって悪いことなどありません。

 とくにお勧めなのが、口の中のマッサージ。ほうれい線の延長上かつ口角の横の部分には、顔の筋肉が集まっています。口の中に親指を入れ(手指はきれいに洗ってくださいね)、外から人差し指で挟み、その筋肉をつかんだまま回すようにします。さらに、もっと奥の頬の一番高い部分まで親指を入れ、咬筋という筋肉をつかんで回します。どちらも、時間は30秒から1分くらい。顔の右側は左手で、左側は右手で行うとやりやすいでしょう。

 本気でやると、かなり痛いのですが、このマッサージを続けることで、若々しい表情を保てるだけでなく、口角が上がります。口角が下がっていると、暗い不満顔に見えてしまいます。毎日のマッサージで、顔の印象をアップしましょう。

 こう考えると、オンラインでの仕事はちっともラクではありませんね。みんながラクだと勘違いしているところで、あなただけはビシッと決めて、高い評価を勝ち取り、差をつけましょう。