貯筋が老後を豊かにする。だから、たん活が大事。

 だけど、と思うのです。「食は生きる楽しみ」がモットーの鎌田としては、食がプレッシャーになるのは本意ではありません。

 それに、たん活は気軽にトライできるものです。

 超カンタンに食べられて、おまけにおいしい食材。そんな「飛び道具」をどんどん取り入れていきましょう。

鎌田のたん活飛び道具
「粉豆腐」

鎌田 僕のイチオシは高野豆腐。全国に流通している高野豆腐の約九割は、僕が住んでいる長野県で作られています。

70歳からお金より筋肉を貯める!医師が力説「“貯筋”が人生の充実度を決める」粉豆腐 Photo:PIXTA

 長野県の伝統食である豆腐を凍らせた凍り豆腐を、乾燥させて水分を飛ばしたのが高野豆腐で、豆腐を平べったくしたような形のほか、サイコロ、短冊、粉末とさまざまなタイプがあります。高たんぱくで低糖質なので、たん活しながら糖質オフもできるのです。

 さて、お気軽たん活でおすすめしたいのは粉末状。こちらは「粉豆腐」と呼ばれています。

 粉豆腐の売りは、なんといっても使い勝手のよさでしょう。小麦粉やパン粉を粉豆腐に置き換えるだけでOK。たん活と糖質オフを同時に達成できるうえ、独特の風味は味に奥行きを加えてくれます。

 鎌田家のお好み焼きは、小麦粉の代わりの粉豆腐につなぎの卵。ホタテ、カキ、豚バラなど冷蔵庫にあるものを1~2種類。たっぷりキャベツにトッピングはチーズ。「スペシャルたん活お好み焼き」に仕上げています。

 頑張りすぎず、気軽にゆる~く貯筋していくのが健康長寿の秘訣。ぜひ皆さんも「たん活」をはじめてみてくださいね。