米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(PG)は、世界2位の経済大国である中国を除く全ての市場で消費の回復を目の当たりにしている。これは同社にとっては心強いが、中国の現状全般にとっては不穏なメッセージだ。洗剤「タイド」やカミソリ「ジレット」を手掛けるPGは18日、7-9月期の為替変動や買収・売却などの影響を除いた売上高が前年同期比7%増加したと明らかにした。これまでの数四半期と同様、増加は全て値上げによるもので、販売量は1%減少している。投資家は消費者の値上げ疲れを懸念しており、生活必需品関連企業の販売量が再び増加するのを心待ちにしていた。だが、アンドレ・シュルテン最高財務責任者(CFO)が電話説明会で、大中華圏以外では数量が小幅に伸びたと明らかにしたことを受け、7-9月期については合格点を与えてもいいと思ったようだ。PGの株価は18日の取引開始直後に3%ほど上昇、この日の通常取引を前日比2.56%高で終えた