わが子にピッタリ!塾・予備校&家庭教師・オンライン教材選び#19

東進ハイスクールの人気英語講師、安河内哲也氏はこの道35年の大ベテラン。特集『わが子にピッタリ!塾・予備校&家庭教師・オンライン教材選び』(全22回)の#19では、長年にわたり第一線で活躍してきた安河内氏ならではの視点で、予備校業界の変遷や、今の子どもとその親に求められる勉強への取り組み方を、赤裸々に語ってもらった。さらに、大学入試だけでなく、社会人も参考になる生きた英語勉強法も聞いた。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)

受験を目的にしたら失敗する!
英語を習得したい人必読の学習法とは?

「英語なんて言葉なんだ。こんなもの、やれば誰だってできるようになる!」。かつて東進ハイスクールのCMで「今でしょ!」と共に話題になったこのフレーズ。記憶にある人も多いのではないだろうか。

 この言葉を言い放ったのは、35年もの間東進ハイスクールで講師を務めている安河内哲也氏。今や、英語のカリスマ人気講師の枠にとどまらず、大手企業の研修講師や大学講師、文部科学省の有識者会議委員など、教育業界の第一線で幅広く活躍している。

 今回は、安河内氏が考える大学受験への向き合い方や英語学習法などについてインタビューした。

――センター試験から共通テストに変わり、指導する内容に変化はありますか。

 そもそも、本来の英語ができるようになれば、問題は解けるようになると考えていて、私は大学受験のためだけに教えることはしない主義なんです。予備校には受験対策をする先生はたくさんいるので、私の役割は“英語力自体”を育てることにあると考えています。

――大学受験で努力できる生徒と失敗する生徒の違いは、どんなところにあるでしょうか。

 大学受験を通過点だと思っている人の方がうまくいきやすいと思います。逆を言えば、大学合格がゴールになっている人は厳しいです。