カルタくん あーあ、これじゃあ女性客は逃げてしまいますよ。
エミン先生 イケメン若社長のSNS更新がピタリと止まったし、会社のHPにはまだ反論も出ていない。どうやら報道内容は事実の可能性が高そうだね。
カルタくん でも、海外では政治家や経営者の異性問題には寛容だという話を聞いたことがあります。リーダーとしての資質や経営手腕とプライベートは無関係な気もしますが。
エミン先生 それも一理あります。日本より厳しい国もたくさんありますが、イケメン若社長は独身ですから、あくまでも恋愛は個人の自由。でも何人も愛人がいてもスキャンダルが一切表に出ない経営者もいれば、こうやって週刊誌に載ってしまう人もいます。
カルタくん そう考えると、過去に交際した異性から恨みを買うような人は、ビジネス関連でも同じように悪く思う人が多いのかもしれませんね。厳しいですが、答えはAですね。
エミン先生 10倍株の実現には強いリーダーシップを発揮できる創業者の存在が力になることが多いけれど、不祥事が与えるダメージも大きい。よくも悪くも、「これから湯豆腐」の未来は、イケメン若社長の双肩にかかっているといえるのです。
買いの不祥事と
売りの不祥事
不祥事の発覚は、株価にはマイナスです。ただ、その後の経緯を見てみると、長く株価が低迷するケースもあれば、しばらくすると何事もなかったかのように回復するケースもあります。後者の場合は結果として絶好の買い場でした。

では、買っていい不祥事と買ってはいけない不祥事は、どこが違うのでしょうか。
私は組織全体に問題があり、構造的な不祥事の場合は、売り一択だと考えています。
たとえば、飲食店による食材の産地偽装やメーカーによる品質検査のデータ改ざん、リコール隠しなどです。これらは一部社員の独断ではなく、組織的な行為だと考えるのが自然です。企業風土や体質は問題が発覚しても、なかなか変わりません。組織の抜本的な改革がなければ、第2、第3の不祥事が出てくるのは時間の問題です。そして、残念なことに日本の多くの企業では、不祥事があっても大胆な改革はむずかしい。