「年齢的に最後のチャンス」50代でペットを飼い始めたい人に絶対知ってほしいこと写真はイメージです Photo:PIXTA

定年が近付き、子育ても一段落つく50代。セカンドライフが始まるタイミングでペットを迎えたいと考える人も多いのではないだろうか。ペットはかわいいが、飼うとなれば責任が生じる。50代以降ペットを迎えるときに気を付けたいことについて、愛玩動物救命士、ペット災害危機管理士の資格を持つ筆者が解説する。(アステル 村田幸音)

ペットの平均寿命は30年前より10歳長くなった
終生飼養や老老介護が課題に

 一般社団法人ペットフード協会が2022年に行った「全国犬猫飼育実態調査」によると、ペットを飼っている世代は40代と50代が最も多い。ペットを飼った理由として多かったのは「生活を充実させたい」「生活に癒やし・安らぎが欲しい」など。また「夫婦間のコミュニケーションに役立つ」など“かすがい”としての存在をペットに求めていることも浮き彫りになった。

 ただ、ペットの平均寿命はここ30年の間に約10歳も延びており、終生飼養(動物がその命を終えるまで適切に飼育すること)やペットの老老介護の問題などが懸念されている。

 この調査で「ペットを飼うのは年齢的に最後のチャンスだと思った」と答えた多くの40代~60代のために、愛玩動物救命士の筆者が想定できるリスクと後悔しないための準備を解説する。