どこから迎えるのかという選択肢と
飼育が難しくなったときの備え
こうしたことを踏まえ、セカンドライフでペットを飼う場合、どこから迎えるといいのだろうか。
もし、ペットを飼うのが初めてならば、ブリーダーや愛護団体から迎えるのがおすすめだ。多くの場合、ペットを迎えた後も飼育やしつけの相談に乗ってくれる。愛護団体の中には、飼い主に万が一のことがあった時に、最後に引き取って里親を募集してくれる団体もある。
ペットの飼育が難しくなった時の備えも必要だ。飼い主がけがや入院などにより一時的に世話ができない場合、もう一つは飼い主本人が要介護になる、先立ってしまうなどで永久的に世話ができなくなる場合である。
一時的な場合はペットの預け先を確保しておく。預け先としては、親族や友人の他、長期の預かりがあるペットホテルやペットシッターといった民間事業者が考えられる。また、自分以外の人が飼育できるように、ワクチン接種やしつけも必須である。
永久的に世話ができなくなった時のための備えとしては、新たな飼い主を探しておく、老犬・老猫ホームに預けるなどが考えられる。近年では、ペット同居型サービス付きの介護施設や、あらかじめ財産の一部を託し飼育者が亡くなった際にペットの世話をしてもらうペット信託という選択肢もある。
飼育放棄にならないためにも、事前にリサーチして複数の候補を想定しておくことが重要だ。