50~60代がペットを飼おうと思ったきっかけ
犬の平均寿命は14.76歳、猫は15.62歳
なぜ、セカンドライフでペットを飼うのか。その理由について調査結果から読み解いてみよう。ペット飼育のきっかけは、犬・猫共に3割以上が「生活に癒やし・安らぎが欲しかったから」という回答だった。忙しくストレスの多い生活の中で、かわいらしくまっすぐな愛情を注いでくれるペットの存在に、癒やしを求めているのが分かる。
「過去に飼育経験があり、また飼いたかった(犬25.5%、猫26.3%)」「生活を充実させたいから(犬15.5%、猫11.8%)」「ペットを飼っている家庭にあこがれていたから(犬7.9%、猫4.7%)」という理由でペットを迎えた家も多い。
「子育てが一段落した」「仕事のキャリアも晩年になり定年後の生活を考え始めた」など、セカンドライフを意識し始めると、ふと今の自分になにが残っているのかを考えることもある。
「仕事や育児に追われて、気付いたらこの年齢になっていた」という人たちが、自分らしく生きるためにペットとの暮らしを選択するのは自然なこととも言える。
一方、ペットの寿命は年々延びており、一般社団法人ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」結果によると、犬の平均寿命は14.76歳、猫で15.62歳だ。近年は20歳近くまで生きるペットも少なくない。
例えば、50代でペットを飼いはじめると仮定すると、ペットの寿命が尽きるまでの約15年、60代後半から70代までペットの世話が続くことになる。そのため「自分の年齢を考えると、ペットを飼えるのはこれが最後のチャンスだと思った」という回答も多く見られた。