新NISA 徹底活用#11Photo:RUNSTUDIO/gettyimages

長期で株を保有したい個人投資家が、株価の動きにつられて手を出さない方がいい銘柄も紹介しよう。まずは低自己資本比率銘柄である。特集『新NISA 徹底活用』(全15回)の#11では、営業キャッシュフローが3期連続で赤字となった銘柄の中から、「自己資本比率ワーストランキング」を作成した。(ダイヤモンド編集部 小栗正嗣)

「週刊ダイヤモンド」2023年11月4日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

営業キャッシュフロー3期連続赤字銘柄の
自己資本比率ワーストランキング

 長期保有には向かない銘柄を探ってみよう。まずは営業キャッシュフローが3期連続でマイナスとなった銘柄の中から、「自己資本比率ワーストランキング」を作成した。

 営業キャッシュフローは、企業の主たる営業活動から現金を生み出す能力を示す。基本的にプラスである必要がある。現金を生み出すことができていない状況が長く続くと、本業における運転資金等が不足し、ショートするリスクにつながる。

 その際に手厚い自己資本があれば、すぐに大きな問題とはならない。だが、総資産に対する自己資本の割合である自己資本比率が小さいと厳しい状況に追い込まれやすくなる。

 自己資本比率ワーストランキングの19位にはエイチ・アイ・エスが入った。海外旅行事業は、新型コロナウイルス禍からの回復傾向にあるものの、本格的な回復には至っていない。「リベンジ旅」による需要回復の一方で、燃油サーチャージ高騰や円安が足を引っ張る。

 では、ランキングの上位に入ったのは、どんな銘柄なのか?