新NISA 徹底活用#10Photo:artpartner-images/gettyimages

個人投資家が新NISAの成長投資枠を活用し、長期投資するのに適した銘柄はないものか。過去10年間にわたってしっかりとした業績を維持し、今後も期待できそうな銘柄を、財務データを基に独自選定した。特集『新NISA 徹底活用』(全15回)の#10では、長期で持ちたい高成長銘柄ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部論説委員 小栗正嗣)

「週刊ダイヤモンド」2023年11月4日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

本業で稼ぐ力を長きにわたって高く保つ
長期投資に適した銘柄ランキング

 長期投資に適した銘柄は何か。長期とは10年間以上を想定している。およそ10年を1サイクルとする景気循環(設備投資循環、ジュグラーサイクル)を乗り越え、株価が上下しながらも上昇基調を歩む可能性が高い銘柄を探っていこう。

 まず、東京証券取引所のプライム、スタンダード、グロースの各市場に上場している銘柄から、過去10期平均の売上高営業利益率ランキングを作成した。

 この平均売上高営業利益率の高い銘柄の中から、本業で稼ぐ力のぶれが小さく、長期にわたって高く保つ銘柄を抽出するために、過去の10期において、営業利益、営業キャッシュフロー、ROE(自己資本利益率)が常にプラスであること、平均ROEが10%以上であり、ROEの標準偏差(平均からのばらつき具合)が10%未満であること、といったスクリーニングを施した。

 売上高営業利益率も標準偏差が10%未満であり、前期比伸び率が常にプラスであることとし、また、その前期比伸び率が足元2期連続で鈍化した銘柄は、内外の景気回復の動きにうまく乗れなかったものとして除いた。詳しくは次ページ表の「銘柄選定の方法」を参照いただきたい。

 100銘柄中で情報・通信とサービスの2業種が全体の6割を超えた。売上高営業利益率は業種によって偏りがあり、これら2業種はもうけが大きい業種と位置付けられるためである。

 では、ランキングの顔ぶれを見ていこう。

 2位には、日本を代表する成長株の一つ、キーエンスが入った。FA(工場自動化)用センサが主力の計測制御機器メーカーで、直近の時価総額ランキングでは5位以内に位置する。それだけに株価のブレは大きいものの、この10年で大きく値上がりしてきた銘柄である。

 そのキーエンスを抜いてランキングのトップとなったのは、どこか?