(写真はイメージです) Photo:PIXTA
相次いで報道される教育者や指導者による教え子に対する盗撮事件。盗撮した記録や児童の個人情報を仲間と共有するといった悪質性が社会を震撼させている。これまで軽視されがちだった盗撮という犯罪について、少しずつではあるが社会の意識変化が始まっている。(フリーライター 鎌田和歌)
衝撃の盗撮事件、
実は報道がこんなに
子どもを持つ親たちに衝撃を与えた大手学習塾「四谷大塚」の塾講師による、塾教室内での盗撮事件。その後も余罪が次々に明らかになっており、報道によれば、盗撮や個人情報をSNSに投稿される被害に遭った女児は20人にのぼるという。
その卑劣な犯罪の手口が明らかになるたびに子どもの安全を憂慮する声が上がるが、問題は教育の場を利用した性犯罪がこの事件だけではないことだろう。
最近報道された学校現場などでの教育者による事件は、盗撮だけでも決して少なくない。少し検索するだけでも、次のような事件・事案が複数見つかる。
【8月18日報道】
勤務する兵庫県のスイミングスクールで6歳の女児にわいせつ行為を行い、その様子を撮影した罪に問われた48歳の男の初公判が行われる。被害にあった児童は複数で、男は撮影した動画をアプリで他人へ送る行為も行っていた。
【9月20日報道】
千葉県北西部の県立高校で、更衣室に小型カメラを設置して盗撮を行った30代の男性教師が懲戒免職
【10月17日報道】
東京都23区内の小学校に勤めていた男性教師(48)が勤務先の小学校で児童2人を盗撮した男性教諭が逮捕・起訴、懲戒免職に。