SAPIXが警告!中学受験ラスト3カ月で「失速する子」と「伸び続ける子」の決定的な違いとは?

中学受験の本番まで3カ月。残り時間をどう過ごすかが明暗を分ける。特集『わが子が成長する 中高一貫校&塾』(全34回)の#15では、SAPIX教育事業本部の広野雅明本部長に、終盤で失速する子の特徴や併願プランを組む際の注意点を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 神庭亮介、篭島裕亮)

「週刊ダイヤモンド」2023年10月28日号の第3特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

「最後に点数が取れなくなります」

――終盤で失速しがちな子どもの特徴は?

 算数に顕著ですが、「解き方」を書くことができない子は失速してしまいます。難関校の入試レベルの問題を頭の中だけで考えて解くことは難しい。問題文をきちんと読んで、図や式などを書きながら丁寧に解かないと正解に結びつきません。

 実際に入試問題と向き合って、解き方を書いてみる。記述もいきなり書くのではなく、要点を整理してから書き始める。そこをいとわずにやらないと、最後に点数が取れなくなります。

次ページ以降では、「ベタベタに○○慣れしている子は失速しやすい」など、よくある失速パターンを広野さんがズバリ警告! 「どうしても行きたい志望校なら…」と偏差値に応じた実践的な併願プランの立て方も伝授する。