従来型の2列目シートで見受けられた微振動はかなり払拭されていた。これにはシートに新採用した防振構造や、2種類のパッドを適材適所で使い分けたことが効いている。
エグゼクティブラウンジの2列目シートの快適性は、やはり圧巻といえるレベルだった。満ち足りた気分にひたれて、もっと長く座っていたいと思った。
新たに設定されたスーパーロングオーバーヘッドコンソールは、視覚的に目を引くだけでなく機能的にも便利だ。乗降時にはユニバーサルステップが重宝する。
ドライバーズシートも特等席。ステアリング角度が5度起こされたことで、より運転しやすいポジションが取れるようになった。
2台ともに快適さは超一流
そのうえでヴェルファイアはスポーティ!
アルファードはエグゼクティブラウンジの2WDとE-Four(ともに17インチタイヤ)を乗り比べた。走りは圧倒的に滑らか。高級サルーンとしてすべての人に愛されるに違いない完成度が印象的だった。
乗り心地はどちらも十分に快適な中にも、2WDはしっとりしなやか。E-Fourは重量増に対して足まわりが微妙に強化されているせいか、若干の硬さ感を感じたものの、足回りの味付けのよさと優れた前後バランスが効いて、フラット感においては微妙に上回るように思えた。ハンドリングは素直だった。操舵に対する応答遅れはなく、正確にイメージしたラインをトレースしていける。なんら物足りなさを感じることはない。