SNS上では「ちょっと手を伸ばせば買える」ようなプレミア感あるものほど自慢したくなり、シェアされやすい傾向があります。日曜日と月曜日しか販売せず、すぐに売り切れてしまう(チーズケーキのD2Cである)「Mr. CHEESECAKE」は、そのいい例ですよね。

おいしさはもちろんのこと、ブランドの世界観にもプレミア感があり「買えたよ」とツイートしたくなるイメージが成立しています。24hブラは、まだその立ち位置にたどり着けていないんです。

24hブラも生産体制がだんだん追いつかなくなり、次第に「(買えない)幻のブラ」と言われるようになりました。当時は焦りましたが、(今振り返ると)結果的にはプレミア感が出たように思います。顧客がすぐに買える状態が望ましいので、今後は生産体制も強化していければと思っています。

大槻:では、今後は事業を拡大しつつブランド強化もしていくということですか。

小島:年商が1億円近くまで伸びています。24hブラを販売してから、短期間で売上を伸ばすことができたのは前述したプレミア感に加えて、実際に購入してくれた人の熱量の高い口コミが話題を集めたことが大きかったと思います。

また、顧客のリアルの声を受け取りながら、商品の改良や新商品の企画に繋げるなど、顧客と一緒にブランドを育てていった点も大きかった。こうしたブランドとしての軸はブラさずに引き続き、売上を伸ばし、ランジェリーブランドとしての基盤を固めていきたいですね。

同時に、事業規模が大きくなると顧客とのコミュニケーションの密度が下がってしまいます。そこで考えているのが、インスタライブだけでなくポップアップなどで顧客と直接やりとりし、コンセプトを伝えていくこと。そうやって、顧客との距離を縮めていきたいです。