もし興味を持ってもらえたら、条件面の不安をひとつずつクリアしていく。とにかく実直にそして具体的に向き合うことがジョインにつながっていくのではないでしょうか。

あとは、長期スパンで考えること。現場レベルでの採用の緊急度は高いかもしれませんが、ミッションの実現に向かって取り組むスタートアップとしては2〜3年ぐらいの待ち時間は全く長くありません。いまエンジニアを採用している会社の9割以上は2〜3年後も間違いなくエンジニア採用をやっているはずです。

「今は考えられない」と言われたら「じゃあ半年後にまた声かけますね」と伝えておく。「じゃあ、2年後はどうですか?」と声をかけ、「2年先のことなんてわからないですよ」と言われたら「わからないからこそ、一緒に計画を立てましょう」と巻き込む。とにかく、リスペクトの気持ちを持って長い目で付き合っていくことが大事なのではないでしょうか。

会社側としてできることは、働き方をアップデートしていくことが考えられます。たとえばLayerXでは、一部ですが(期間を区切った形で)週4正社員という働き方をしているメンバーがいます。全社員に推奨しているわけではないのですが、会社側も柔軟になり、できることをゼロベースで考えていくことはこれからの時代、より一層大事になってくるのではないでしょうか。

特に副業という働き方を選んでいる人は、アンテナの感度も高い。彼らの意見をきっかけに会社の働き方を見直してみると、副業メンバーのジョインだけではなく、既存メンバーの満足度向上も叶えられるかもしれません。