「これからは正社員か、業務委託か、アルバイトかという雇用ステータスをあまり気にしない時代になると思っています。プロジェクトが立ち上がり、そこに“信頼関係”をもとに人が集合し、プロジェクトが終わったら解散する。信頼関係で集合と解散を繰り返す世界になると想像しているので、そのためにYOUTRUSTはキャリアに寄り添えるSNSになりたいと思っています。転職を考えたときだけログインするのではなく、普段から“ゆるいつながり”を持っておくためのサービス。直近5年で『キャリアSNSといえば、YOUTRUST』というポジションを築けるようになっていたいですね」(岩崎氏)

また、無知の状態から始まった経営者としてのキャリアも、今年で3年目。今年は出産も経験した。ひとりの女性として、今後何を目指すのか。岩崎氏に聞くと、力強い目線でこう言葉が返ってきた。

「経営者として、とにかくイケてる人間になりたいと思っています。その理由は、令和の女性のロールモデルになりたいと思っているからです。やっぱり、スタートアップ界隈の男女比率を見ていても起業する女性が少ないですし、VCの女性も少ない。それはロールモデルが少なかったことが原因でもあると思うんですよね」

「今も“女性起業家”と呼ばれることもありますが、次の世代に対しては女性が起業することも普通だということを発信していかないといけないと思います。起業家と言われたときに、女性という単語が頭につかないような世界になって欲しいですし、私たちの子供の世代では女性が起業したり、VCになったりするのは当然という社会であって欲しい。そのためには私が子どもを産んで、女性としての人生を全うしつつ、会社も大成功している経営者にならないといけないので、それが今後の人生の目標ですね」(岩崎氏)