「起業して、すぐに綾太郎さんから『エンジニアを採用する前に自分でコードを書けるようになった方がいい。僕だって書いてたから』と言われ、Progateを使ってプログラミングの基礎を学び、実際にサービスを開発したら、『それっぽいもの』はできました」
「それを過去に採用を手伝っていた会社に試してもらったら、ダメな部分が明確に分かりました。ただ、これ以上は私だけでは無理だと思い、Facebookの友達一覧ページを見て、『サービス開発を手伝ってほしい』と声をかけられるエンジニアに片っ端から声をかけて、最終的に即諾してくれたのが山田昌弘(取締役)だったんです」(岩崎氏)
岩崎氏が3カ月間かけて開発したサービスを山田氏に見せたところ、その1週間後には山田氏がコードを全て書き換えたものを見せてくれたという。それを見て、岩崎氏は「この人と一緒に事業をやりたいと思いました」と言い、山田氏を口説き始め、3カ月ほど副業で携わってくれた後、正式に取締役としてYOUTRUSTにジョインすることが決まった。
当初は「転職市場」を狙い、信頼している人だけに転職意欲を伝えられるようなサービスを開発しており、現在のように“副業”の要素は一切なかった。
「ただ、色んな人にサービスの話をしていると『副業でもいいからいい人いないですか?』や『副業したいのですが、いい会社ないですか?』と相談されることが多くあり、そこで『副業のニーズがあるんだ』と感じ、転職・副業のマッチングプラットフォームへとサービスをプチピボットすることにしたんです」
そして2018年4月に、副業・転職をしたい人と企業がつながるリファラル採用プラットフォーム「YOUTRUST」をリリースしたところ、1日で700人の登録者が殺到した。
しかし、採用する企業側を全く用意していなかったため、マッチングが成り立たず……。岩崎氏は「すごく焦って、知り合いの起業家に無料でもいいから使ってくれと頼んだのですがあまり使ってくれず、無料でばら撒くのは失敗だと学びました」と当時を振り返る。
キャリアSNSヘ転換。アクティブ率は30%超に
その後、ノンプロモーションながら、リリースから約半年でインターネット業界を中心に利用社数は120社を突破。さらには、TLMと中川氏から数千万円の資金調達を実施するなど、順調に成長曲線をを辿っていたYOUTRUSTだが、途中で大きな変更を下す。それがマッチングプラットフォームから、キャリアSNSへの方針転換だ。