「『みんなアバターでコミュニケーションするようになるはず』というのと同じくらいの確信度で『お金が稼げないメタバースに時間を費やすのは難しくなっていく』という感覚があるんです。Play-to-Earnと呼ばれる遊びながらお金を稼げるゲームを一度体験してしまったら、なぜお金を稼げないメタバースに大量の時間を費やしているんだろうと感じる人も増える。ゲーム会社にとっては頭が痛い問題ですが、この流れは止められない予感がしています」(荒木氏)

SNSコミュニティやVRに対するノウハウ、3Dのアバターやキャラクターを設計する技術、グローバルで事業を広げる推進力。そしてNFTなどの先端的な要素も重なってくる複合的なサービスになるが、そこに対して100億円規模の投資をすることからもグリーの本気度も伝わってくる。

「(日本のスタートアップ界隈において)個人的にはBtoCのサービスが少なすぎると感じていて、もっとグローバルに大きくなれる事業にみんなでチャレンジしていこうよという思いもあるんですね。そういう意味でもまずは僕たち自身が頑張っていかないといけないので、(大型の投資を機に)さらに大きな挑戦をしていきます」(荒木氏)