「過去問は、すでに出題された問題だから、もう出ないわけじゃん。それって解く意味なんてないんじゃない?」
このように考える人もいるでしょうが、それは完全に間違いです。
たしかに、全く同じ問題が出題されるパターンは少ないでしょう。しかし、それ以外のことは全部、同じなのです。
問題の形式、出題範囲、傾向やレベル……すべてが参考になります。問題の中身は変わっても、形式やレベルや対策方法は大きく変動することはほとんどないのです。
そして、言ってしまえば「それが解ければもう合格」なのです。自分が受けない試験でどんなに点数が酷かったとしても、自分が受ける試験の過去問でいい点が取れていれば、あなたの目標は達成できるわけです。
小学生が英検に合格できるワケ
ちょっと話が脱線しますが、最近、小学生が英検に合格することがよくあります。
「小学4年生が英検準1級を取った」なんてニュースがよく流れています。みなさんも見聞きしたことがあるのではないでしょうか? 我々もそのような天才児に取材に行くことがよくあるのですが、実際に会ってみるととても驚かされます。
「どんな天才児なんだろう」「きっと英語がペラペラなんだろうな」と思って会いに行くと、拍子抜けするほど普通の子なのです。ネイティブと英会話することもできないし、他の英語の試験だったら点数は全然取れない。
しかし、英検の過去問の対策だけを繰り返し実践しているので、「こう聞かれたらこう答える」というのが明確に見えていて、それを暗記している。だからこそ英検だけは高い点数を取ることができるのです。
小学生でも英検に合格できるというのは、そういう理屈なのです。
「過去問対策」を徹底しているからこそ、その試験でだけは点が取れる子が多いのです。
それほどまでに、過去問対策というのは効果を発揮するものであり、過去問の対策をすることが試験合格の最短距離だと言って差し支えないのです。