顧客の価値観が変化する昨今、多様な業種、職種を経験した人が営業職にチャレンジできる環境が整ってきた。特に注目されているのが、3種の「新しい営業職」だ。求人数が約2.6倍となるなど、大幅に増えている。その謎を解く「3つのキーワード」とは?(ダイヤモンド・ライフ編集部 大根田康介)
高まる営業職の価値
DXが進む中でも求人は増加
ここ数年、営業職を取り巻く環境が変化し、これまで以上に多様な人々が営業職にチャレンジできる環境が整ってきた。「インサイドセールス」「フィールドセールス」「カスタマーサクセス」といった「新しい営業職」に対する求職者側の印象も好意的なものが多く、個々人の持ち味を生かせる仕事であることや、働きやすさなどの魅力が個人にも浸透しつつある。
昨今、デジタルトランスフォーメーション(DX)などで省人化が進む組織機能も一定数あるが、営業職求人はむしろ増加している。リクルートのキャリアアドバイザー(営業職領域)の谷垣佳祐氏によれば、「多様化する顧客のニーズに対して、営業職が果たす役割の価値が高まっていることの表れともいえるだろう」という。
営業経験者のネクストキャリアの多様化も進んでおり、営業経験が自分ならではのキャリア構築に寄与すると実感する人も増えている。営業という仕事は、今まさに過渡期にある。営業職へのチャレンジを検討している人は、自身のどのような持ち味が生かせるのだろうか。
それを知るためにも、まずはインサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスの3つの営業職の特徴を、リクルートのレポートを基に押さえておきたい。