言わなきゃいいのに……
やりがちな5つの大失敗
義母の料理を褒めようとして「ウチのも、もう少し腕を上げてくれたらいいんだけど」
「義母の料理に最大限の賛辞を贈る」という狙いは、大いにけっこうです。しかし、義母にいい顔をしようという思いが暴走して、妻の料理の腕をけなしてしまうのは非常にうかつ。けなされた当事者である妻が不愉快なのはもちろん、自分の娘をけなされた義母も間違いなく腹を立てるでしょう。その場だけでなく、それぞれに根に持たれそうでもあります。
義実家で義両親たちと談笑しているときに「皆さん一流大卒だと、やはり違いますね」
義実家の面々より自分の方が、いわゆる「高学歴」の場合は、こんな話題は間違っても出さないはず。しかし、相手の方が「高学歴」なら大丈夫というものでもありません。そんな持ち上げられ方をしたって、相手は反応に困ります。さらに、こちらに対して「面倒くさい人」「器の小さい人」という印象を抱いて、今後の付き合いに不安を抱くでしょう。
義実家で、孫は歌が嫌いという話が出て「ウチの家系はみんな歌が好きなんですけどね」
義実家では、貴重な「共通の話題」である子ども(義両親にとっては孫)のことがよく語られます。その際に、血筋やら家系やらを持ち出すのは絶対にタブー。歌が嫌いというのんきそうに思える事柄でも、油断は禁物です。「じゃあ、こっちの家系のせいだと言いたいんだね」というところから、怒りの波紋があらゆる領域に広がっていきかねません。
義実家の居間で、テレビを見ながらくつろいでいるときに「スマホばかりいじっている」
たまに会う義両親と、そんなに話が弾まない場合も多いでしょう。また、普段自宅にいる時、テレビの前でのスマホいじりが癖になっている人も多いかもしれません。しかし、義両親は義両親で、娘・息子の配偶者に気を使っています。スマホばかりいじっていると「ここにいたくないオーラ」を発しているようにみえて、不安をふくらませかねません。
両親や義両親が見ている前で、いつもと同じ調子で「配偶者とスキンシップを取り合う」
仲がいいのは大いにけっこうだし、口げんかばっかりしているよりは何百倍もましです。しかし、妻の義実家で夫が妻にやたらボディータッチしていたら、あるいは夫の実家で妻が夫にやたらベタベタしていたら、親としては複雑な気持ちになるでしょう。わが子の配偶者に対する不信感がふくらみそうです。