ワクワクしたら飛び付く
しなければ手放す
次の進学先を海外に決めたのは、高校時代に海外留学から帰国した妹の変貌ぶりに感化された経験と「夫も背中を押して一緒にニューヨークまで来てくれた」(小林さん)からだった。
大きな決断をするときは「アドレナリンが湧いて出るようなワクワク感に出合ったら確実に飛び付く」という小林さん。そして「人が好き」だからこそ、多くの人との「縁」も引き寄せてこられたのだろう。
「人生で持てるものは限られています。大人になるほど手放せないものが増えます。でも、ワクワクしなければ、思い切って手放す勇気も必要。手放した分、確実に新しいものが得られます」
留学後は、日本の子どもたちがよりいきいきと生きていけるような環境づくりに貢献できる事業をつくってみたいという夢を持っている。
「ハードルが高いと思ってもあえてやってみることは、生涯を通じての貴重な投資になります。すてきな未来を生きるには、常にいろいろな価値観を持つ人たちと人間関係を構築していくことが大切だと、私は思います」
こばやし・さやか/『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴著)の主人公のモデル。2010年慶應義塾大学卒業。ウエディングプランナーほかを経て、2021年聖心女子大学人間科学専攻修士課程修了。2022年より米国コロンビア大学教育大学院にて認知科学を研究中。
※この記事の内容は、2023年11月現在のものです