京葉線のダイヤ改正に千葉県や沿線住民が猛反発!JR東日本が「異例の譲歩」に踏み切ったワケPhoto:PIXTA

年末年始、鉄道業界に大騒動が降って湧いた。JR東日本が昨年12月に発表した今春のダイヤ改正で、通勤時間帯の京葉線上り快速・通勤快速の廃止が明らかになった。これにより、千葉県や沿線自治体から「容認できない」反発と戸惑いの声が相次いだため、1月になり、朝の快速2本に限り復活させる異例の「ダイヤ改正の修正」を余儀なくされた。JR東日本はなぜ快速・通勤快速を全廃しようとしたのか。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)

JR東日本が異例の
ダイヤ改正の修正

 JR東日本の土沢壇千葉支社長は昨年12月22日の記者会見で「我々の説明不足がある。引き続き丁寧に詳しく狙いや背景を説明し、ご理解いただければと思う」と釈明し、あくまでもダイヤ改正の理解を求めていく姿勢だった。だが反発はやまず、1月16日になって早朝の快速2本に限り復活させる異例の「ダイヤ改正の修正」を発表した。

 現行ダイヤで京葉線蘇我駅を6~8時台に発車する列車は、各駅停車が24本、快速が3本、通勤快速が2本、特急が5本の計34本だ。ラッシュのピークとなる蘇我駅7時台発(東京駅7時53分~8時53分着)は各駅停車10本、通勤快速2本、特急1本という各駅停車中心ダイヤである。

 快速はラッシュピークを避けて、蘇我駅6時42分発、52分発、8時53分発の3本のみなので、廃止しても影響は少ないと思うかもしれないが、問題はピーク時間帯に運行される通勤快速だった。

 内房線と外房線・東金線から京葉線に乗り入れる通勤快速は、蘇我駅7時44分発、58分発の2本で途中、新木場、八丁堀のみ停車し、終点まで約40分で到着する。どちらも東京駅に8時30分前後に到着することから、蘇我以遠の通勤利用者御用達の列車だった。それがなくなってしまうのだ。

 具体的に木更津駅から乗車するケースを見ると、現行ダイヤで7時25分発の通勤快速は7時58分に蘇我駅、8時39分に東京駅に到着するため、全体の所要時間は1時間14分、京葉線内は41分だ。

 しかし各駅停車に変更されると、木更津駅を7時22分に発車し、7時56分に蘇我駅、8時53分に東京駅に到着するので、全体で1時間31分、京葉線内は57分。つまり15分以上、余計にかかるようになる。「東京駅まで〇○分」と聞いて住居を選んだ人は「話が違う」と言いたくなるだろう。