ローソンの強みは「ビッグデータ+AI」
優位性はかなりエグい

 では、これに対してKDDIが加わったローソンはどうなるのでしょうか。携帯電話会社の最大の資産は、利用者のGPS情報などのビッグデータです。

 ローソンはこの先、「ビッグデータ+AI」が強みになります。セブンが「IT+人材」、それに対してローソンが「ビッグデータ+AI」という対立構造になるのです。IT対ビッグデータ、人材対AIの戦いになると言い換えてもいいかもしれません。

 ちなみに記者会見で3社は、KDDIが加わる意味を「通信とDXだ」と説明していましたが、これは実にいい感じで本質をはぐらかした説明だと私は感じました。

 一見すごいことを説明しているように聞こえて、その実、聞いている人にそのすごさが伝わらない説明です。聞き手が、せいぜいローソンのポンタがauと一緒になってもっとメジャーになる程度の想像しかできない説明をわざわざ選んだのだと感じました。

 しかし、通信とDXで実現する新しいローソンの優位性は実はもっとエグいのです。