高配当&高成長!新NISAで狙う日本株#9Photo:ChristianChan/gettyimages

 新NISAがスタートして1カ月半が経過したが、インターネット証券の売買代金上位には高配当株がズラリと並ぶ。そこで本特集では3回に分けて高配当株をランキング。じつは高配当株は「利回りの高さ」だけで銘柄を選ぶとやけどする。特集『高配当&高成長!NISAで狙う日本株』(全20回)の#9では、配当株投資で重要な4条件を解説すると同時に、知名度の高い大型株の中で安定配当が期待できる50社をピックアップした。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

時価総額が大きい有名企業から
業績堅調な高配当株をセレクト

 JT、メガバンク、三菱商事……。インターネット証券の新NISA(少額投資非課税制度)で買われた上位に並ぶのが「高配当株」だ。2024年3月期の上場企業の配当金総額は過去最高を更新する見込みだが、新NISAでは配当金も非課税になるため個人投資家の注目度も極めて高い。

 そこで今回の特集では3種類の高配当株ランキングを作成した。詳しい条件は各ランキングを見てほしいが、「配当利回り」以外にも複数の条件でスクリーニングしている。なぜならば、単に「高利回り」だけに着目して高配当株を選ぶと危険だからだ。

 特に危険なのは、業績が悪化したことで、一時的に配当利回りが高くなっているケースだろう。業績低迷が続けば「減配」を余儀なくされ、株価も大きく下落するリスクがある。次ページではランキングと共に、買っていい高配当株を選ぶ際の四つの項目も解説するので、ぜひチェックしてほしい。

 まず#9では「時価総額3000億円以上の高配当株ランキング」を紹介する。ピックアップした4銘柄については株式コメンテーターの岡村友哉氏による分析コメントを付けた。

 時価総額を条件に付けたことで、ランキングには日本を代表する有名企業がそろう。そもそも財務内容が悪く、稼げない企業は時価総額上位になれないだけに、新NISAで日本株投資デビューする初心者もチェックしてほしい。