高配当&高成長!新NISAで狙う日本株#14Photo:123RF

日本が世界的にも存在感を示す有望な業種の一つが「ゲーム」だ。注目度が高まる中、特集『高配当&高成長!新NISAで狙う日本株』(全20回)の#14では、カプコンや任天堂など関連銘柄の業績や株価の有望度を分析。任天堂は、次世代機やIP(知的財産権)戦略の行方に関心が集まっている。ソニーグループでは、ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」の普及に伴う利益の刈り取りが焦点となる。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)

ソニーグループは「PS5」
刈り取りが本格化へ?

 コロナ禍の中で世界的な巣ごもり需要を捉え、かつてない難局がむしろ追い風となったのがゲーム業界だ。

 本特集#3『新NISAで狙いたい「大型成長株」ランキング!【全50社】3位レーザーテック、1位は?』の大型成長株ランキングでは、コーエーテクモホールディングス(HD、7位)、カプコン(10位)、ソニーグループ(33位)、スクウェア・エニックス・ホールディングス(42位)がランクインするなど、成長期待の高い有望企業がひしめいている。

 業界内の主要各社の株価騰落率で見ると、短期(1年前比)では、特に今年以降に上昇の勢いが著しい日経平均株価に及ばない銘柄が多い。半面、長期(5年前比)では主要8社中7社が日経平均を凌駕している。

 そして、株価騰落率が3年前比(66.8%)、5年前比(4.9倍)とも首位となったのが、「バイオハザード」や「モンスターハンター」などの代表作を持つカプコンだ。

 次ページでは、このカプコンやソニーグループ、任天堂など大注目のゲーム各社の戦略について、アナリストの分析を基に大展望。主要各社の過去10期分にわたる売上高や営業利益率の推移、直近の投資関連指標や最低投資金額を示した図表とともに、とりわけ業績拡大が続きそうな、有望株を判定する。すると、ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」を展開するソニーでは、利益の刈り取りへの期待が高まっている姿も浮き彫りとなった。