富裕層がこっそり教える 狙い目&穴場 運用術#5Photo:PIXTA

個人投資家から根強い人気を誇る「高配当株」。値下がりリスクが小さい銘柄を厳選すれば、「守り」の投資としても有用だ。来年にはお得に投資ができる新NISAのスタートも控える。特集『富裕層がこっそり教える 狙い目&穴場 運用術』(全16回)の#5では、注目の国内高配当銘柄をプロに厳選してもらった。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

「週刊ダイヤモンド」2023年11月11日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

新NISAにもうってつけ!
人気IFA厳選の高配当株10選

 配当狙いの個人投資家にとって、いま「追い風」が吹いている。

 近年、企業業績の堅調さやいわゆる「PBR 1倍割れ」問題の是正などを背景に、多数の企業が積極的な株主還元を実施している。その結果、2022年度は国内上場企業の配当総額が過去最高となり、23年度も増加する勢いだ。

 そうでなくても、かねて高配当銘柄は個人投資家からの根強い人気を誇ってきた。

 特にシニア世代など、配当による定期的な収入を年金のように期待する投資家にとっては、高配当銘柄はある種の「守り」の投資としても重宝されているのだ。

 しかし、注意したいのは、単に「利回り」だけに着目して高配当銘柄を選んではいけないこと。高配当銘柄の中には、業績が不振にもかかわらず、身の丈に合わない高配当を行っている企業も少なくない。

 業績低迷が続けばいずれ「減配」を余儀なくされる上、その際は株価も大きく下落するリスクがあるのだ。

 実際のところ高配当銘柄ではどのような銘柄を押さえればいいのだろうか。

 そこで、今回、IFAとして人気のバリューアドバイザーズの五十嵐修平代表に、日本株を対象に注目の「値下がりリスクが小さく安定利回りが見込める高配当銘柄10選」をピックアップしてもらった。

 業績が底堅い通信系の銘柄のほか、個別銘柄だけに投資したくない人でも活用できるETF、株主優待に着目した「配当+優待」利回りなど、バリエーション豊富なラインアップを選定している。

 いよいよ来年から始まる新NISAでも活躍間違いなしの“鉄板”銘柄だ。早速、その一覧を次ページで見てみよう。