三井住友建設Photo by Ryo Horiuchi

ゼネコン準大手、三井住友建設で近藤重敏社長を解任する“クーデター”が決行された。22日に開かれた同社の指名・報酬諮問委員会で、反社長派の取締役5人が、近藤氏を解任する人事案を強行決議したのだ。だが、決議は委員会の規則を無視して進められるなど有効性を疑問視する見方も多い。連載『三井住友建設 クーデターの深層』の#4では、反社長派による“禁じ手”が乱発された社長解任強行の一部始終を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 名古屋和希、堀内亮)

反社長派が社長解任を強行
委員会の一部始終を全公開

 社長解任の“クーデター”が実行に移された――。ゼネコン準大手の三井住友建設で22日に開かれた指名・報酬諮問委員会。反社長派の取締役5人が、近藤重敏社長を事実上解任する人事案を強行決議した。

 取締役5人は今年1月、三井住友銀行の福留朗裕頭取宛てに、“連判状”を提出していた。書面には、三井住友銀出身の近藤氏を“解任”する旨が明記されていた。前代未聞といえるメインバンクへの社長解任の事前通告である(『【スクープ】三井住友建設で社長解任の“クーデター”勃発!反社長派の取締役が三井住友銀に出した「連判状」の全容』参照)。

 今回の動きは、連判状で通告した通り、社長解任に踏み切ったものといえる。反社長派は今月末に開かれる取締役会でも、社長「解任」案の決議を目指すとみられる。だが、今回の決議は、反社長派によって委員会の規則を無視する“禁じ手”が乱発されており、有効性を疑問視する見方も多い。

 次ページでは、複数の三井住友建設社員へのダイヤモンド編集部の取材を基に、反社長派の“暴走”ともいえる社長解任強行の一部始終を明らかにする。当日の委員会のやり取りからはクーデターを決行した取締役のガバナンス意識の欠如が浮かび上がる。

 さらに、反社長派の人事案の内容も公開するほか、反社長派が近藤氏に代わる次期社長に担ぐ人物について、経営トップの資質が疑われかねない過去の「処分事案」も明かす。