青山学院大は人材サービスが人気上昇
学習院大と立教大の共通点とは?
上智大は1位楽天グループ、2位アクセンチュア、3位がNTTデータと日本IBMだった。前年はランク外だった東京都が5位、リクルートが6位、三菱電気が7位、アマゾンジャパンが11位、NHKと凸版印刷が15位、アンダーソン・毛利・友常法律事務所とデロイト トーマツ コンサルティングが18位に上昇するなど、新顔が続々とランクインしている。
明治大は1位東京特別区、2位国家公務員(一般職)、3位NECソリューションイノベータだった。トップ5は前年と同じ顔ぶれだった。前年ランク外だった東京都庁が7位、アクセンチュア、国税専門官、三菱電気が14位、リクルートが19位に上昇するなど、順位の入れ替えもあった。
青山学院大は1位楽天グループ、2位パーソルキャリア、3位三井住友信託銀行で、こちらも前年ランク外のリクルートが4位に上昇。前年ランク外だったレバレジーズ、エン・ジャパン、ディップなど、人材サービス系の企業が多くランクインしているのが特徴的だ。
立教大は1位東京都特別区、2位国家公務員(一般職)、3位みずほフィナンシャルグループだった。他に、東京都教員、横浜市役所、東京都庁、埼玉県庁などの公務員、メガバンクや保険などの金融系が他大学と比べて多くランクインしている。
中央大は1位東京都庁、2位国税庁、3位NECと楽天グループだった。他にもNECソリューションイノベータ、日立システムズ、富士通といったベンダー、システムインテグレーター系の会社が強い。
法政大は1位富士通、2位楽天グループ、3位東京国税局とリクルートだった。東京都庁などの公務員、キーエンスなどのメーカー、パーソルプロセス&テクノロジーなどのシステムインテグレーター、ニトリなどの小売りまで幅広い業界に就職している。
学習院大は1位東京23特別区人事委員会、2位アクセンチュア、3位千葉銀行だった。他に教育委員会や人事委員会、自治体など公務員が他の大学に比べて多いのが、立教大学との共通点だ。
東京理科大は1位NTTデータ、2位日立製作所、3位NECソリューションイノベータだった。理系大学のため、ITやシステム、メーカー、ゼネコンなど技術系が多いのが特徴だ。
民間企業は楽天グループが人気
公務員への就職者も多い
民間企業では、楽天グループへの就職者が多い。メガバンクや保険などの金融系も一定の人気がある一方で、早稲田大学や慶應義塾大学と同様にコンサル系に押されている様子がうかがえる。
また、全体的に公務員への就職も多いのが特徴的だ。
公務員の仕事は、地方公務員なら市民の窓口対応や納税の確認など、国家公務員なら政策の取りまとめや国会対応など、多岐にわたる。営利目的ではなく社会や地元に貢献したい、また行政の立場で主導して町おこしに携わりたいといった明確な志望を持つ学生が増えているようだ。
最近では、生活目線の仕事が注目されていることもあってか、「子育て支援」「貧困家庭を支援する子ども食堂」「防災関係」といった分野での活躍を希望するケースが目立つ。そのため、国家公務員より地域貢献をしやすい地方公務員が人気化する傾向にある。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
2023年春の大学別の主な就職先。就職先名称は原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。大学通信の調査方法によって表記しているため、正式名称と異なる場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。東京大学は「東京大学新聞」から集計、大学院修了者を含む。(調査/大学通信)