1978年にスタートしたダイヤモンド就職先人気企業ランキング調査は、2023年調査で46年目を迎えた。日本を代表する人気企業の顔触れはどう変わったのか。その変化は、親には懐かしく、子には新鮮に映るかもしれない。(ダイヤモンド・ライフ編集部、文/ダイヤモンド・ヒューマンリソース社長 筒井智之)
「学生が行きたい会社」は
46年間でこう変わった!
第2次オイルショックの1980年、文系男子は総合商社に、理系男子は電機メーカーに人気が集まった。
*社名表記は調査当時のものを使用。文系女子・理系女子ランキングは1999年より調査実施。当ランキングは2021年卒から、前半戦(夏)と後半戦(春)の2回公表に変更。2023年春のランキングは、2024年卒の後半戦が対象
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90年はバブル崩壊の端緒の年となったが、新卒採用においては都市銀行1行で1000人以上の大量採用を行う空前の売り手市場が継続。文系男子のトップ10には都市銀行が4行入った。理系男子は好調な経済環境を背景に、最終消費財を持ちブランド力の高い電機メーカーに人気が集まった。
2000年はバブル崩壊による金融機関の再編が最終局面を迎え、銀行人気が低下。代わって文系男子・理系男子ともに1位となったのはソニーだった。文系女子は大手旅行・空運企業に、理系女子は化粧品・日用品メーカーに人気が集まり、憧れ志向がうかがえた。
10年はリーマン・ショックに端を発する大不況により、企業の採用意欲は後退。学生の安定志向が高まり、大手財閥系や業界トップ企業に人気が集まった。
そして23年、コロナ禍が収束に向かいつつある中、企業の採用意欲は復活し、売り手市場傾向が強まった。文理・男女ともに、総合商社や大手金融機関、デベロッパーなど業績が好調で知名度の高い大手企業に人気が集中した。