大学合格実績には、既卒生も含めた「延べ合格者数」が使われるのが一般的だ。しかし、既卒生や一部の上位層が合格者数を稼いでしまうケースもある。親としては、実際に何人の生徒がどの大学に進学したかを知りたいところ。そこで、中高一貫校の「真の実力」を測るべく、大学別に「現役実進学率ランキング」を作成した。今回の対象は、首都圏私立難関大学のMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)。特集『わが子に最強の中高一貫校&塾&小学校』(全46回)の#30では、各校への現役実進学率が高い中高一貫校ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
MARCHへの現役実進学率が高い
中高一貫校ランキング
大学合格力ランキングなどで使われる実績は、一般的には「延べ合格者数」と呼ばれるものだ。
延べ合格者数は、1人の受験生が複数の大学や同じ大学の複数の学部に合格した場合でも重複してカウントされるほか、既卒生も含む数となる。延べ合格者数だけに注目してしまうと、例えば、優秀な生徒が多数の併願により難関大学の合格者数を底上げすることで、対外的に「見栄え」が良くなっているケースを見誤ってしまう可能性がある。
学校の実力を見極めるためには、実際に何人の生徒が「現役」でどの大学に「進学」したかを知りたいところ。そこで今回は大学通信の協力を得て、現役の実進学者数を卒業生数で割った「現役実進学率」のランキングを作成した。
これによって、その学校から具体的にどれくらいの生徒が特定の大学に進学したかが浮き彫りとなる。
今回は、首都圏の難関私立大学である「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の5大学それぞれの「現役実進学率ランキング」を掲載する。
青山学院大の4位には横浜共立学園、明治大の2位には高輪がランクインするなど、延べ合格者数順のランキングとはまた違った意外なランキングになっているはずだ。ぜひ志望校選びの参考にしてほしい。
早速、次ページでそのランキングをチェックしよう。